治療後について

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整えた歯並びが「後戻り」することをご存知ですか?

矯正治療では、矯正装置を使って歯に負荷をかけ、少しずつ歯並びを整えます。ところが、矯正治療完了後に装置を外すと負荷がなくなるため、歯は矯正前の位置まで少しずつ戻ろうとしてします。これを「後戻り」といいます。せっかく時間や費用をかけた矯正治療も、後戻りを放置しているとふたたび元通りになってしまうのです。そのため矯正治療では、装置を外してからのケアが重要となります。

神奈川県川崎市川崎区の「いしかわ矯正歯科」では、矯正治療後の後戻りを防ぐ「保定」にも注力。また、お口の健康管理のために定期検診や専門的な歯のクリーニングなどもご提案しています。

後戻りを防ぐための「保定」をしましょう

歯に力をかけることでゆっくりと顎の骨の構造を再構成するのが、矯正装置の役割です。ただし、その状態ではまだ固定されていない、不安定な状態です。口の周りの筋肉や舌、顎の骨、歯肉と馴染ませていくのには時間がかかります。歯を固定するためには、歯槽骨が再生して歯と結合するまで待たなければなりません。固定される前に装置を外してしまうと、歯は元の位置に戻ろうとしてしまいます。こういった「後戻り」を引きこさないためにも、矯正治療後は「保定装置(リテーナー)」を装着して、歯の位置を固定する必要があるのです。

歯並びを美しく保つために欠かせない「保定装置」

保定装置は、後戻りを防ぐために矯正した歯を固定するための装置です。取り外し可能なものや歯の裏側につけるものもあり、比較的目立ちません。保定期間は、患者さんの歯並びの状態によっても異なりますが、一般的には矯正後2年から3年といわれています。矯正期間後も長いメンテナンスが必要になりますが、歯並びを美しく保つためには欠かせない処置です。矯正の成果を長続きさせるためにも、保定をしっかり行っていきましょう。

プロの目によるチェックも重要です

歯並びがせっかくよくなったのに、ケアを怠ったことで虫歯や歯周病になって、歯を失ってしまうようなことがあっては台無しです。保定期間が終わってからも、ご自身でしっかり口腔ケアを続けていきましょう。また、定期的に検診を受けていただくことも重要です。定期検診では、ご自身では気が付きにくいお口の中の変化を専門家が見つけ出し、適切な処置をご提案することで、虫歯や歯周病といった病気の予防につながります。

当院は矯正専門歯科医院ですが、歯並びを整えたらそれで終わりとは考えておりません。メンテナンスを通じて治療後も患者さんに寄り添い、歯の健康、お口の健康、ひいては患者さんの人生そのものをサポートしていくつもりです。治療後のケアについての不安やお悩みも、お気軽にご相談ください。

クリーニングでよりきれいな歯にしましょう

毎日ご自身で行うデンタルケアでは、どうしても癖が出て、落としきれない汚れが発生してしまいます。そういった汚れの除去には、歯科医院で受けられる専門的な歯のクリーニング(PMTC)をご活用ください。

PMTCは、専門的な器具を使って歯と歯の間や歯と歯ぐきの間に残った汚れ、歯垢(プラーク)、バイオフィルムなどを徹底的に除去するデンタルケアです。病気の原因となる細菌類を取り除くことで、お口のトラブルを予防します。矯正装置や保定装置をつけている間は、どうしても磨き残しができやすい時期です。そのため、矯正や保定を続けながらも、定期的にPMTCを受けていただくことをおすすめします。